JIIAについて
会長御挨拶
2024年 年頭所感
2024年 年頭所感
令和7年の年頭にあたり謹んで新年のお慶びを申し上げます。
旧年中は、皆様には当工業会並びに会員各社に格別のご指導・ご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年を振り返りますと、世界経済におきましては、中東地域における紛争の長期化や中国経済の低迷、欧米諸国の景気下振れリスクが顕在化しました。国内では、社会経済活動の正常化が進む中、企業収益の改善に伴う設備投資や賃金増加がみられ、個人消費も前向きな動きもみられました。ただ日米金利差に伴う為替相場の大幅な変動など先行き不透明な状況が続きました。
我々の業界では、設備更新需要は比較的堅調なものの、新築住宅着工数の頭打ちやマンション価格の高騰など、取り巻く環境は注視が必要な状況です。
このような環境の中で、当工業会の活動においては、業界活性化に向け柔軟な対応で取り組みました。昨年4月からは、日本産業規格JIS C6020“インターホン通則”の改定に向け、JIS原案作成委員会により原案作成の活動が行われています。また国際規格IEC 62820シリーズの改定作業も昨年は活発に行われました。また、インターホン自主認定(HQI)、戸外表示器(SD)審査、劣化診断資格者講習など、ほぼ計画通りの活動ができたと考えております。
工業会出荷統計も2024年度上半期(4月から9月)では、輸出を含めた総計で549億円と堅調な動きとなっており、前年度に続き年間で1,000億円を超える見通しです。
さて、当工業会は2017年にVision2025として“多様化するニーズをコミュニケーション技術で解決し「安全」「安心」「つながり」のある社会の実現に貢献する”を公表いたしました。本年はVision2025の最終年度の活動とともに、次期Visionの構築を計画しています。当工業会の社会的使命と役割を改めて認識し、会員各社をはじめ、関係省庁、関連団体の皆様との連携のもと、インターホンの基本機能・性能の充実とともに付加機能の拡充により防災、防犯へ一層寄与するとともに、HQI・SD審査、劣化診断資格者育成、GRSN適合登録などを推進してまいります。
今後とも、インターホン工業会の活動に一層のご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、皆様の益々の発展とご健勝を祈念いたしまして新年のご挨拶とさせていただきます。